ビリー・キルソンというドラマーがいる。彼を最初に見たのは、2000年のモントルージャズフェスティバルのライブ映像であった。力強くエネルギッシュなドラムに驚いた。同じフェスティバルには、ハービー・メイソンという、いわゆる老舗の優良店みたいなドラマー(彼の特徴は、その正確無比なドラミングであり、誰とでも合わすことができるその器用さである。また、キルソンが体の感覚でたたくとすれば、メイソンは頭を使って理詰めでたたくのである。)も出演していたのだが、ビリー・キルソンはそのハービー・メイソンをすっかり食ってしまったような感があった。面白いのはビリー・キルソンが使用しているドラムが「dw(ドラム・ワークショップ)」というメーカーのドラムであることだ。「dw」は、どちらかというとロック向きのドラムで、激しくたたかれることを前提にして作られたドラムなのだそうだ。それほどキルソンのドラムはすさまじいのである。是非、ユー・チューブで見て下さいな。
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