「But Beautiful」 というジャズのスタンダードナンバーがある。今日はこの曲をチャールス・マクファーソン(サックスプレーヤー)カルテットで聴いてみた。チャールス・マクファーソンというよりも、ピアノが私の大好きなピアノ弾き、スティーブ・キューンだったので聴いたのである。
実はジェフ・ダイヤーというアメリカの作家の作品を村上春樹が翻訳しているのだが、そのタイトルが「But Beautiful」であった。この本、「伝説的なジャズプレーヤーの姿を、想像力と自由な文体で即興演奏する、ジャズを描いた八つの物語」の宣伝文句があった。
さて、「But Beautiful」であるが、この英語の意味が良くわからなかった。そのまま受け取れば「しかし、美しい」となってしまうのだが、この言葉が出てくる前の文句はこうだ。「恋とは楽しく、また悲しい、そして、静かなものだったり、狂おしかったりするけれども、But Beautiful」となる。やはり「しかし、美しい」では、しっくりこない。そこでいろいろ調べてみると、どうもこの言葉には「そんなもの」というニュアンスがあるようだった。つまり、「恋とは楽しく、また悲しい、そして、静かなものだったり、狂おしかったりするけれども、恋とはそんなもの。」となるのである。うんこっちの方がはるかにいい。
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