この番組では、19歳で世にデビューし、その後は天才の名をほしいままにしたあのマイルス・デービスにも不遇の時代があり、トランペットを吹く上でのコンプレックスがあったことを紹介していた。
マイルスはアメリカ人にしては非常に小柄(身長167センチ)であり、トランペット奏者としての肺活量、さらに唇を動かす筋肉に弱点があったそうだ。すなわち当時流行りであった(ディジー・ガレスビーに代表される)ビ・バップジャズのアドリブに必要なスピードと高音を可能にすることが出来なかったのである。そこでマイルスは考えた「自分の短所を長所にしよう」。
これがミュートを使った演奏だったのである。まさしく「転んでもただは起きぬ」マイルスなんですな。
0 件のコメント:
コメントを投稿