2012年8月6日月曜日

同窓会

沼津のキャッスルホテルで中学の同窓会が行われた。
同学年の同窓会ではなく、縦のつながりでの同窓会である。
 従って、八十歳近くの高齢者から三十代あたりまで、幅広い
年齢層での年齢が集まった。
同窓会自体は、懐かしい顔を見ることができて、それは満足の行くものであった。
 さて、このような同窓会で、もれなく実施されるのが、校歌斉唱であるが、私自身、どうもこの校歌というものに疑問を感じてしまう。
それは何か。
それは、半世紀以上昔に使用されたものを、今だに使用していることである。「それが校歌だ。」と言ってしまえば、それはそうなのだが、高校生は兎も角、小学生・中学生に古文を使うのは、いかがなものか。
 私は沼津第三中学校の出身であるが、校歌の中には、次のような歌詞がある。「明日の光をかかげんと 希望は燃ゆる 共に歌はん」
 「かかげん」んの「ん」は意志をあらわす推量の助動詞であるし、「希望は燃ゆる」の「燃ゆる」はヤ行下二段活用の動詞「燃ゆ」の連体形である。
 何れも古語文法で表記されている。
小学校では、古文などもっと分りにくいことだろう。
なんてったって
「みどり色こき香貫山」である。「色こき」の「濃き」は形容詞
「濃し」の連体形なんて、どうやって小学生に理解させるのか
はなはだ疑問である。
歌っている意味のわからない校歌など、むなしいのではなかろうか。

日本の学校の多くの校歌が、このように出来ている気がする。
このことを問題と思わないのが、問題ではなかろうか。


 (写真は昨日と同じ場所での「松の葉」)

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