イースト・コーストの方は「黒人的ジャズ」とでもいうのだろうか、黒人のバップ系のジャズ(黒人としてのバイタリティーや感情、あるいは即興性を重視したジャズ)であり、ウエストコースト・ジャズとは、1950年代、ロサンゼルスを中心とした西海岸で起こった白人ミュージシャンによるジャズのことで、クールな感覚の洗練された演奏、そして、明快なリズムを特徴とする聴きやすいスタイルのジャズを発展させ、編曲を特に重視したジャズである。
さて、何故このようなことを書いたかというと、右のCDジャケット「サーフ ライド」でお馴染みのアート・ペッパーのことを言いたかったからである。
アート・ペッパーというのは、ウエスト・コーストを代表する白人のアルト・サックス奏者であるのだが、演奏のスタイルはバップ系そのものであり、彼の即興演奏はソフトなサウンドが特徴のウエスト・コーストジャズとは一線を画していたのである。
このアルバム、ジャケットはサーフィンをする白人女性であり、演奏をしているのも白人男性なのだが、演奏の内容が即興を重視したゴリゴリのバップ系ジャズというチョイと面白いアルバムなのだ。
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