コロナ騒動で引きこもり中、NHKのBSにおいて、かつてのヒット作映画を中心にして、放映する番組があったのだが、いくつかの映画には惹かれるものがあった。
中でも「緋牡丹博徒(1968)」は、描くヤクザの世界は何だが、その勧善懲悪(ヤクザ映画に勧善懲悪というのも妙な感じがするが)スタイルと様式美には感動するところがあった。
東映の『緋牡丹博徒』シリーズ(ひぼたんばくとシリーズ)は、藤純子(富司純子)主演で、明治中頃、"緋牡丹のお竜"こと女侠客・矢野竜子が闇討ちで殺された父の仇を求めて賭場を流れ歩き第一作で仇を討ち、二作目以降は、渡世修行するために、諸国まわって義理と人情を踏みにじる不正な悪党と戦っていくという内容 。
ところで、主演は藤純子(これがゾッとするほど美しいのです)なのであるが、観終わったあとには、「これは高倉健の映画ですな」と思ってしまったのはワタシだけだろうか。
まあ、この作品がこれまでほとんど存在していなかった、女性を主人公にした任侠映画だったので、しいてこういうカタチにしたのだろうが、もう少し高倉健を控え目にしても良かったような気がする。
そう言えば、学生時代にヤクザ映画が好きで、「緋牡丹博徒」をはじめ、「網走番外地」だとか「昭和残侠伝・唐獅子牡丹」などを盛んに観ていた友人は、BS観ただろうか。
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