2020年3月9日月曜日

『イン・ン・アウト』(In 'n Out)

今日もマッコイ・タイナーのこと。     
正確に言えば、マッコイではなくマッコイの参加している「イン・ン・アウト」のことである。
昨日、マッコイ・タイナーというピアニストはリーダーというよりもサイドメンとして輝くと言ったのだが、このジョー・ヘンダーソンのリーダーアルバム「イン・ン・アウト」などもその例ではないかと思われる。

『イン・ン・アウト』(In 'n Out)は、ブルー・ノート・レコードから発売されたジャズ・サックス奏者、ジョー・ヘンダーソンの3枚目のアルバムである。
1964年4月10日に録音され、ヘンダーソンの他に、ケニー・ドーハム、マッコイ・タイナー、リチャード・デイヴィス、エルヴィン・ジョーンズらが参加している。

スコット・ヤノウという評論家はこのアルバムについて「ヘンダーソンには、常に、型にはまったバップの作品を複雑に響かせ、また、最も複雑に入り組んでいる形式の無い即興演奏を、さも論理的な演奏であるかのように聞かせる、という能力があった…ここでの音楽は、30年を経てもなお、新鮮なものに感じられる。」とコメントしている。

スコット・ヤノウは、ジョー・ヘンダーソンについて評論しているのだが、ワタシはこの言葉が、マッコイ・タイナーにそのまま当てはめられるように思われた。

ちなみに、アルバムのタイトル「イン・ン・アウト」とは、In-N-Out Burger (現地語読み:インネンナウトバーガー)という、アメリカ合衆国の南西部や中部で展開しているファストフードのチェーンストアであるそうだ。
カリフォルニア州、ネヴァダ州、アリゾナ州、ユタ州、テキサス州に310店舗ほどを展開しているという。

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