2020年3月29日日曜日

頗る

昨日の予報通り、御殿場地方には雪。
地面がうっすらと白くなる程度であったが、ここへ来て雪とは。

「頗る(すこぶる)」という言葉がある。
現在では「非常に」「たいそう」「おおいに」の意味であるが、その語源がチョイト気になった。
こんな時、勉強熱心なワタシは語源辞典で調べてみるのです。

「すこぶる」の「すこ」は、「少し」の語根(単語の基本をなす中心の要素)である「すこ」。
「すこぶる」の「ぶる」は、「大人ぶる」「もったいぶる」の「ぶる」などと同じ、いかにもそれらしい様子をする意味の「振る」であるという。
したがって、「すこぶる」とは、「少しぶる」、すなわち「少し」とか「ちょっと」の意味となる。

本来は語源通りに「少し」「いささか」「ちょっと」の意味であったが、中世以降「おおいに」「かなり」などの意味に変化した。
「少し」が「大いに」と、正反対に変化した理由はハッキリしていないが、漢文訓読に用いられた語なので、混乱が生じた可能性が強い。
「頗」は頭が一方に傾くことを表した漢字で、「かたよる」「かたむく」「公平でない」の意味があるそうだ。

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