今日は久素振りにジャズの話。
東京の中野にかつて「ビアズレー」というジャズ喫茶があった(今はたぶん存在しないでしょうね)。
そこにはJBL(スピーカーのメーカー名)のパラゴンなる巨大なスピーカーがあり、最初にこの音を聴いた時には、その強烈さに、引っ繰り返りそうになったことを覚えている。
そしてその時にかかっていたのが右のジャケットのプレーヤー「ガトー・バルビエリ」だ。
以後ワタシは、すっかり「ガトー」の信者になってしまった。
さて、ジャズ評論家中山庸樹は、彼についてこのように評している。
どんなにエラソーなことをいっても、たとえ希少レコード盤を一万枚もっていようが、数千万円かけたオーディオ・セットを自慢しようが、ガトー・バルビエリに心酔した過去をもつ以上、なんの説得力ももちえない。
「あんた、けどガトー聴いていたんだよね」と言われたとたん、希少盤も豪華オーディオ・セットも自尊心といっしょに吹っ飛ぶ。
うーん、分かるんだよな。
その時は熱病のようにハマっていたものが、時間がたつと嘘のようにくだらないものに思える。
ワタシにとってのガトー・バルビエリもまさに自尊心を吹っ飛ばすものであった。
0 件のコメント:
コメントを投稿