御殿場の市立図書館で「古典文学講座」を開く。
これは二月の手術・入院前に予定していた二回連続講座のうち、二回目が出来なくなってしまったので、その代替講座である。
予定では「源氏物語」以降、「徒然草」までの文学作品について講義するつもりであったのだが方針変更、清少納言・「枕草子」に絞っての講義となった。
「広く・浅く」から「狭く・深く」に変更したわけだ。
例えば「枕草子」は何故「枕草子」か?
実は「枕草子」というのは、「まくらさうし」と書いて、当時「分厚い綴本」を意味する普通名詞であった。
(「さうし」は漢語「柵子 さくし」のウ音便。「柵」は綴じること。
「子」は「障子」「椅子」などの「子」と同じで、物を表す接尾語。)
つまり「枕草子」とは、「枕元におくべき草子(綴本)」のことであり、少なくとも、「枕草子」は今のような作品のタイトルではなかったようだ。
そう言えば今日はワタシの誕生日であった。
この歳になると、歳をとることはメデタクはないのかもしれないが、だれにも「オメデトウ」と言ってもらえないのもサミシイものだなあ。
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