2021年9月6日月曜日

秋の田の

久しぶりに「百人一首」のこと。

「百人一首」の第一番目の歌は、天智天皇が、農民を思いやって詠じたと言われる「秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露に濡れつつ」であるのだが、この歌、実は天智天皇の歌ではないそうだ。

万葉集には作者不明の「秋田刈る仮庵(かりほ)を作りわが居れば 衣手寒く露ぞ置きにける」の歌があり、「秋の田」はこれを元にし、さらにそれを改変して後代に伝わったとされる。

のちに「後撰集」という勅撰和歌集に収録されて以降、天智天皇の作として定着してしまったそうだ。

ナントいい加減な。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿