最近のテレビコマーシャルで気になっているものがふたつある。
何れもそのコマーシャルソングであるのだが、ひとつは「伊藤忠商事」の「喜びの世界」であり、もうひとつが「石原さとみが出ているサントリービール(金麦)」の「ビター・スィートサンバ」である。
最初の「喜びの世界」という曲は「スリー・ドッグナイト」というグループ(ダニー・ハットン、チャック・ネグロン、コリー・ウェルズという3人のボーカルを擁した独特のサウンドを持つバンド。)が、1970年にヒットさせた曲である。
「スリー・ドッグナイト」という奇妙なバンド名は「アボリジニが寒さの厳しい夜に3匹の犬と寝る」という風習にちなんでいる(公式サイトの記述より)。 当時から彼らは不思議なグループであった。それはリードヴォーカルが3人(全て男性)もいたことで、その3人ともが黒っぽいフィーリングを持った骨太の同系統のシンガーであったこと、またもうひとつ不思議なことは、彼らの曲がほとんどカバー曲で占められていたこと。(ウィキペディアから)
うーん、実に不思議だ。
次の「ビタースィート・サンバ」は「ハーブアルパートとザ・ティファナ・ブラス」が1965年に発表したアルバムに収録されているもので、ジャズ(アメリアッチ?)のインストゥルメンタル曲である。日本では、1967年にスタートしたニッポン放送系のラジオの深夜番組『オールナイトニッポン』シリーズのテーマ曲として使われているため、ラジオリスナーには大変馴染み深い曲であり、一般にこの曲といえば『オールナイトニッポン』のイメージが強くなってしまう。
二つとも今から五十年以上前のヒット曲であるが、ちょうどワタシが高校生から大学生という多感な時期(自分で言うのもオカシイが)にヒットした曲ゆえ、気になっているのである。