「鬼滅の刃」が爆発的なヒットを飛ばしている昨今であるが、考えてみると、この時代は昨日触れた安倍晴明が活躍した時代とかなり重なるのではないかと思われる。すなわち、安倍晴明が有名になったのは「怨霊封じ」であり、「鬼退治」であるし、「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎が退治するのも鬼なのである。清明が活躍していた当時は、菅原道真の怨霊騒ぎがまだ色濃く残っているころであり、世の中も朝廷をはじめ、「精神の不安」を抱えていた人間が数多くいたと考えられる。 清明は、権力者藤原兼家の孫でもある一条天皇の病を、祈祷により平癒させたことで一躍有名になったのだ。
さて、時をコロナが跋扈している現代に戻すと、残念ながら清明のようなヒーローは出てこないが、その代わりをしているのが竈門炭治郎なのではあるまいか。我々はアニメの中のヒーローに「現代の鬼退治」を期待しているのである。
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