2018年4月12日木曜日

「甑(こしき)」

火野正平の「こころたび」という番組で、鹿児島県の「上甑島」が取り上げられていた。
ここには、海と池が僅かな砂浜のような土地を隔てて共存している、非常にインパクトのある風景があった。

番組を見ていると、「上甑島、これは一体何と読むのだろう」の疑問、さらに「『甑』とは何だろう」という二つの疑問が出てきた。

ひとつめは、番組の中で「かみこしきじま」の読みがあったので、すぐにわかった。
ところが、二つ目の「甑(こしき)」の意味は、番組ではまったく触れられていなかったのである。
何か聞いたことがあるような気はするが、イメージがまったくわかない。
そこでいつものようにネット検索。

(こしき)は古代中国を発祥とする米などを蒸すための土器。とも。竹や木などで造られた同目的のものは一般に蒸籠と呼称される。 日本各地の遺跡で発見されており、弥生時代には米を蒸すための調理道具として使われていたと考えられる。

3世紀から4世紀にかけて朝鮮半島を伝い、日本にも伝来したと見られ、5世紀には須恵器(すえき)や土師器(はじき)のひとつとして甑が見られるようになり、その後8世紀あたりまで普及していたということである。


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