2015年7月11日土曜日

梓弓

N西の三年生は今日明日と模擬試験。
折悪しく、夏の暑さがやってきて、タイヘンタイヘン。

古文の問題では「保元物語」が出題された。
「保元物語」というのは、1156年に起こった「保元の乱」の終始を描いた作品である。
試験の文として出てきた場面は、清盛による源為義の追討の場面であり、そのクライマックスは

梓弓(あづさゆみ) はつるべしとも思はねば なき人数に予(かね)て入るかな

梓弓から放たれた矢が、外れるだろうと思わないので、(死ぬことを覚悟して)亡くなった者の人数に予め入ることだよ。

の和歌だ。

死を覚悟した為義は、法師となった僧坊に過去帳があったのを見て、自分の法名を書き入れ、さらにその下に和歌を一首自筆で書き付ける場面。
為義の気持ちが、ひしひしと感じられる部分である。

さて、N西の三年生諸君。
出来はどうだったろうか。




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