2015年4月23日木曜日

整形美人のどこが悪い。

昨日の「責任という虚構」の中には、次のような文も見られた。

自分の美貌を褒められて喜ばない人はいないが、なぜだろう。
身体的属性は遺伝に大きく依存する。
美しいのは自らの努力の結果ではなく、そのような形質を両親が備えていたからだ。
それに対して整形手術や化粧で美しくなる場合は「自分の本当の美しさではない」とか「あの女性は整形美人にすぎない」と、逆に評価が下がる。
両親からの遺伝は単なる外的要因の結果にすぎない。
化粧や整形手術による美貌のほうが、その原因がより直接に本人の意志と結びつけられるので、因果関係からみると、自分の美貌をより誇れるはずだが、そうはならない。

「人間が主体的な存在である」という考えを否定する部分であるが、分かりやすい例えだ。
美貌を主体的に努力して手に入れても、周りはなかなか評価してはくれない。
とでもいったところか。

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