「見あぐればまうへ飛行機の空」
山頭火の句にしては、ずいぶん明るい、そしてモダンな句である。
そこで、句のイメージをそのままに、写真も思い切って明るくモダンにしてみた。
一昨年のN西マラソン大会に、カメラを持って出かけたところ上空をジェット機が通過して行った。
雲ひとつない空には飛行機雲。
一番上がオリジナルの写真であるのだが、それをパソコンにより加工したものである。
パソコンで加工しないことをモットーにしてきた私であるが、これが意外と好評で、これはこれでいいかと、すぐに宗旨がえを宣言してしまったのである。
さて、最初に明るくモダンと言ってしまったのであるが、よくよく考えてみると、山頭火がこの句を作った時代にはジェット機など存在するはずはなく、おそらく空を飛んでいたのは、ゼロ戦かなにかの戦闘機なんだろう。
どちらかと言えば暗い句だったのかもしれない。
まあ、それはそれ、これはこれと考えて、これで良いことにしよう。
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