「『枕草子』の歴史学」五味文彦という本を読み始めた。
その冒頭の記述。
兼好は身体を軸にしてものを考えたが、それに対して清少納言は、風景を軸にしてものを考えていたのではないか。
兼好の「身体を軸」とは何だろう。
「つれづれなるままに日暮らし硯にむかひて、心にうつりゆく・・・・・」これか?
これのことだろうか?
確かに「あやしうこそものぐるほしけれ。」と最後にあり、「たいへん気ちがいじみた気持ちになる。」と、人間の心(身体)を表現している。
さて、清少納言の「風景を軸」というのは、「春はあけぼの」の冒頭の表現からも推測できるのであるが、作者は言う。
清少納言の生きた時代に日本の風景観や自然観が育まれたのだと。
さらに、この本には、三つの骨組みがあり、
①どうして、「枕草子」が「春は曙」で始まるのか。
②清少納言にとって、宮仕えはいかなるものであったか。
③清少納言は仕える宮ににいかに尽くしたのか。
となる。
さてさて、まだ読み始めたばかりであるが、なかなか面白そうだぞ。
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