ここは所謂「雨夜の品定め」と言われるところであり、五月雨の降る夜、十七歳の光源氏の部屋に若者の貴族三人が集まって「女性論」を展開する話である。
なかでも恋愛の達人、左馬の頭(うまのかみ)という男が展開する女性論の中にはエッと驚くような部分もあるのだ。
左馬の頭いわく「世間の夫婦はみな我慢し合って生活しているのであって、理想の夫婦などはありえないものだ」。
おおー、今から千年以上昔の若者がこんなことを言っているのですぞ。
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