数日前の新聞に「道徳」と「倫理」に関する記事があった。
哲学はしばしば「道徳」と「倫理」を区別して論じてきた。「道徳」は「困っている人がいたら助けなさい」のような普遍的な命令である。
他方、「倫理」は具体的な状況における善さを目指す。さまざまな制約条件があるなかで、何が最善の選択かは状況によって変わりうる。
その人を助けてしまうことが、長期的に見れば本人のためにならないことだってあるだろう。
「倫理」は、「道徳」の絶対的な基準が当てはまらない
ときに、人が直面する「悩み」であり、道を選びとろうとする「創造性」である。
この記事は、コロナ騒動における「自粛警察」のように杓子定規に命令を当てはめて、他者を攻撃する態度に対して警鐘を鳴らしたものであろうが、これはまさにその通りであり、過去の歴史からみても、このあたりが日本人のもっとも反省すべきところなんでしょうね。
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