「あながち」という語がある。
口語では副詞で、「強ち」と書き、「そうとばかり言いきれないという主体の判断を表す」とある。
さて、古語では「あながち」はナリ活用をする形容詞となる。
語源は、「あな」は己(おの)れの意で、「己れ勝ち」だろうと。
さて古語の方はいろいろな意味があり、古語辞典では
①むやみだ。度を越している。
②一途に。熱心に。ひとえに。
③無理だ。強引だ。自分勝手だ。
④適切でない。あまりにひどい。
となる。
どうも古語では「強引さ」を表す形容動詞だったのが、口語では「あながち」の後に「~ない」を付けて、古語よりも軽い「一概には」のような副詞に変わってきたようだ。
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