今回のコンセプトは「古語を写真にしてみる」である。
例えば、右の三点の石仏の写真に対して、どのような古語をつけるのか?
ワタシは「候ふ」の語をつけててみた。
その理由は下の説明である。
また説明には古典作品の例文も付属させることにた。
さて、古語と写真はフィットしているでしょうか。
「候ふ(動詞)」
お控え申し上げる。
○黒戸に主殿寮(とのもづかさ)来て、「かうて候ふ。」と言へば、 (枕草子 百二段)
黒戸(清涼殿北側の部屋)に主殿寮(宮中の雑用係の役人)が来て、「ここにお控え申し上げております(ごめんください=こんにちは)。」というので、
「かうて候ふ」とは、「こんにちは」を意味する慣用句。
写真は何れも石仏の「菩薩」である。
おそらく、右から地蔵菩薩、如意輪観音菩薩、千手観音菩薩だと思われるが、それぞれ実に優しいお顔をしていらっしゃる。
「菩薩」には、「衆生を救う」という大事な役目があるので、このようなお顔なのであろう。
さらに「菩薩」はこうおっしゃるのである。「かうて候ふ」=「こんにちは」
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