「百合」の語源は「揺り」らしい。花が風に吹かれて「揺れる」様子からなのだろう。また、「百合」の漢字は根が重なり合う様子から生まれたという。
しかしながらワタシは、夏目漱石の「夢十夜」に出てくる「百年待って(合う)会う」女性の次のような話が脳裏に浮かぶ。
枕元に座っていると、女が「もう死にます。死んだらまた逢いに来るから墓の側で待っていてください」と言いました。 いつ逢いにくるかと尋ねると百年待っていて下さいというので、待っていると伝えると女は死にました。石の下から茎が伸びてきて、一輪の白い百合の花が咲きました。 私は百合に接吻し遠い空の星を見て、もう百年経っていた事に初めて気づきました。
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