2021年7月29日木曜日

ジャズという音楽

夕刊に、かつてのポップスター大江千里のことが書かれていた。

彼は47歳の時に歌うことをやめ、長年夢見ていたジャズピアニストへの道を歩み出した。米ニューヨークの音楽大学で若い学生にまざり、ゼロからの船出をした。

渡米後はピアノ練習が一日十時間に及んだが、なかなか上手くはいかなかった。

彼のコメントの中で次のように言う。

「頑張りさえすればうまくいくんだ」という精神でやっていたけれど、身体がついていかなかった。ああ、そうか僕はもう高い跳び箱を跳べないんだ、と思った。愕然として泣きました。ジャズは知ればしるほど不思議が増え、登れば登るほど頂上が見えなくなる。

うーん、なんとなく分かるなあ。

頑張ってもどうしようもない、ジャズという音楽はそういうものなんです。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿