彼は47歳の時に歌うことをやめ、長年夢見ていたジャズピアニストへの道を歩み出した。米ニューヨークの音楽大学で若い学生にまざり、ゼロからの船出をした。
渡米後はピアノ練習が一日十時間に及んだが、なかなか上手くはいかなかった。
彼のコメントの中で次のように言う。
「頑張りさえすればうまくいくんだ」という精神でやっていたけれど、身体がついていかなかった。ああ、そうか僕はもう高い跳び箱を跳べないんだ、と思った。愕然として泣きました。ジャズは知ればしるほど不思議が増え、登れば登るほど頂上が見えなくなる。
うーん、なんとなく分かるなあ。
頑張ってもどうしようもない、ジャズという音楽はそういうものなんです。
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