数日前、フィル・ウッズという私の好きなサックス吹きが亡くなった。
彼のアルバムで印象的なのは、フィル・ウッズ&ヨーロピアン・リズム・マシーンの「アライブ・アンド・ウェル・イン・パリス」である。
ジャズの本場アメリカからヨーロッパに渡って、地元のプレーヤーとプレイしている。
不思議なのは、地元のプレーヤーがまるでフィル・ウッズの魂が乗り移ったように神懸かり的なプレイをしていることである。
ロバート・ケネディーの死を悼んでフィル自身が作曲した「若かりし日」は、彼の演奏の中では最高だ。
ソニー・ロリンズの「ヴィレッジ・ヴァンガードライブ」とか、
ウエス・モンゴメリーの「フルハウス」とか、それぞれ人生最高のプレイというものがあるとするならば、この「若かりし日」は間違いなく、フィル最高の演奏であろう。
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