2025年12月8日月曜日

すさまじきもの

 最近、古典の授業で枕草子の「すさまじきもの」を講義している。

「すさまじきもの」とは現代語でいうところの「唖然とすること」とは異なり、「興ざめな心情」を表す言葉である。

また、「不調和なもの」とか「期待外れで不快な気持ち」を表している。

さて、件の「すさまじきもの」では最初に「昼ほゆる犬」とある。

おそらく当時は「夜の泥棒対策」として犬を飼っていたのだろうが、その犬が昼間からワンワンとウルサク吠えるので、「不快なもの」として挙げているのだろう。

このことが何か現代とよく似ているので、思わずニタリとしてしまった。
 

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