長泉町にあるビュッフェ美術館まで出かける。
ビュッフェ美術館には何度も足を運んだことがあるのだが、今回は会場にあった「ビュッフェと実存主義」についての説明が印象に残った。
ベルナール・ビュッフェ(1928-1999)は黒い描線と抑制された色彩によって、第二次世界大戦後の不安感や虚無感を描出し、世界中の人々の共感を呼んだ。その虚飾を廃した人物描写は、当時の若者に多大な影響を及ぼしたサルトルの実存主義やカミュの不条理の思想の具現化として映り、ビュッフェ旋風を巻き起こした。
さて、ではビュッフェが影響を受けた実存主義とは何か?
サルトルは、その「根源的な不安」に向き合い乗り越えるために、「実存主義」という新たな思想を立ち上げた。「人間の本質はあらかじめ決められておらず、実存(現実に存在すること)が先行した存在である。だからこそ、人間は自ら世界を意味づけ行為を選び取り、自分自身で意味を生み出さなければならない」
うーん、何だか分かったような分からないような。
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