2022年5月26日木曜日

ギターソロを飛ばす

今日の夕刊に興味深い記事「ポップスみおつくし(増田聡)」があった。

最近、若者の音楽を聴く傾向として、楽曲の途中に入るギターソロなどが早送りされてしまい、あまり好まれないのだと。

記事は次のように続く。

ギターソロを飛ばして聴く若者がどれほど多いのかは分からないが、そこに注目が集まることは示唆的である。それはこの半世紀の間、ロックを中心としたポピュラー音楽に支配的であった、ブルース的な美学の退潮を意味するからだ。楽器のサウンドを歌として聴く美学が退潮するばかりではない。社会的抑圧に対する抵抗、マイノリティーの自意識、そして(男性中心主義的な)性愛のロマンチシズム、といったブルース的な美学を象徴するのがギターソロの存在である。ギターソロを必要としないヒット曲の増加は、ブルース的な美学の系譜とは異なるものとして、現代ポピュラー音楽を眺める必要を示唆している。

フムフム、最近の若者に欠如するのが、ブルース的美学の「抵抗と自意識とロマンチシズム」なのですね。何となくこの記事に同調してしまうなあ。ワタシなんぞは、カルロス・サンタナの「性愛のロマンチシズム」にどっぷり浸かっておりましたものね。

 

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