まず、「獅子」とは何か。
「獅子」とは「語源辞典」によると、獅子はライオンのことであり、ライオンに似た想像上の獣でもある。
また、日本では獣のことを「しし」と呼び、イノシシやシカが「しし」と表現されていたこともあり、これらと区別するため、中国から伝わった想像上の動物としての獅子は「唐獅子」とも呼ばれる。
一方、「狛犬」であるが、古代インドやエジプトで守護神として獅子(ライオン)の像を置いたのが起源と言われる。それが中国・朝鮮半島を経て日本に伝わったことから、「高麗(高句麗)」の犬ということで「高麗犬(こまいぬ)」呼ばれるようになったというのが定説となっている。
要は、「獅子」も「狛犬」もライオンのことであり、「狛犬」は古代日本人がライオンを見たことがなかったので、これを異様な姿をした犬であると捉えた。そのため異国の犬ということで「高麗犬」と呼ばれ、やがて「狛犬」に転じたのである。
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