御殿場深沢にある曹洞宗の寺「大雲院」山門前にある石仏だ。
「大雲院」とは道路ひとつ隔てているので、この石仏自体、寺の物であるのかどうかは分からないが(寺院に祀られている地蔵ではなく、道祖神信仰と結びついた路傍や街角のお地蔵さん、いわゆる辻地蔵)、お顔に得も言われぬ品があり、石仏の作者はタダモノではない感じがする。
仏像の素人であるワタシが言うのも何だが、色々な石仏を写真で撮ってみると、やはりそこには品格というものが滲み出てくるようで、魅力あるものはどこからどう撮っても(二次元の絵画と異なり三次元の彫刻は、特にそれが顕著であると思う)イイナーと感じられるのである。
さて、地蔵菩薩の「地蔵」であるが、関西の方には「地蔵盆(旧暦七月二十四日)」という行事があり、地蔵のある町内の人々がこの日にかけて地蔵の像を洗い清めて新しい前垂れを着せ、化粧をするなどして飾り付けて、地蔵の前に集って灯籠を立てたり供え物をしたりして祀るそうだ。
広く知られた伝説によると、地蔵菩薩が、親より先に亡くなった子供が賽の河原で苦しんでいるのを救うという。
このことから地蔵祭においては特に子供が地蔵の前に詣り、その加護を祈る習わしになっているとのことである。
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