2019年6月16日日曜日

Willow Weep for Me

画家モネの特集番組を観ていると、モネの「心の喪失感の象徴」として「柳」の木があげられていた。

そう言えば、ジャズのスタンダード曲に「(Willow Weep for Me) ウィロー・ウィープ・フォーミー」というのがあった。
意味は「柳よ、泣いておくれ」なんだろうが、曲自体もタイトル通り、スロー・テンポの暗い曲である。

しかしながら、よく調べてみると、この曲は1932年にアン・ロネルが作詞・作曲したポピュラー音楽の歌であり、アン・ロネルは「キャンパスの柳の木々の愛らしさに感銘を受け、この素朴な感想がこの複雑な歌の主題となった」とある。
タイトル、曲調、何れも暗いのだが「木々の愛らしさ」となると、イメージが随分異なってきてしまう。
柳の木は「愛らしい」のですかね。

因みに、トミー・フラナガン『Overseas』(1957年)、レッド・ガーランド 『Groovy』(1957年)などジャズの名盤と言われたアルバムの中にも、それぞれ名演としてこの曲は入っているのです。




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