2018年12月17日月曜日

雑種

朝刊に文学や美術、政治まで論じた加藤周一のことが特集されていた。

加藤には「雑種文化論」というのがあて、日本の問題は、西洋化を目標にしたところで解決しない。
西洋化は日本の深いところに入ったが、英仏の文化が「純粋種」なのに対して、日本文化は根本が伝統外来の双方から養われてきた「雑種」である。
伝統と外来のどちらかに徹しようとすると、失敗する歴史を持っている。

そりゃあそうだ。
加藤周一が言うまでもなく、日本の宗教を見るがいい、日本の食を考えてみるがいい、家の中には神様と仏様が同居しておられるし、アンコとパンを合体させて、アンパンを創作しているではないか。

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