2017年2月5日日曜日

燻る

昨日は、Sさんの個展の作品「この魂の燻りを焔に変えろ」を、写真として載せてみたのだが、実はこの「燻り」、どうも今年の流行になりそうな言葉である。

「燻り」とは、名詞で「けむり・香炉・たそがれ」。
動詞では、「煙でいぶす・あぶる・しみこむ・感化を与える」とある。

ここでは当然「けむり」、焔になる直前の「煙」なんだろう。
燻(くすぶ)るだけで、もうひとつ燃えきらなかった「自分自身」の情熱を、この書展で昇華(ある混沌の状態から純粋なものに高められること)させようとしたのだ。

漢和辞典を引くと、この「燻る」の近くに「煽(あお)る」の語がある。
「煽る」とは、「けしかける」の意がある。
アメリカのナントカ大統領が頻繁に利用する「けしかける」は、あまり良い印象ではないが、「煽る」は言い方を変えれば「鼓舞」でもある。

Sさんにはこれからも「煙」を「焔」に変えるべく、自分と周りを「煽って」ほしい。





0 件のコメント:

コメントを投稿