これは「中途半端」の意の「はした」に状態を表す接尾語「なし」をつけて形容詞化したものである。
したがって古語の意味では「中途半端である、どっちつかずである」とか「不釣り合いである」「体裁が悪い」「つれない」「困っている・不都合である」「激しい」となるのだが、現代語で使う「下品だ」の意はない。
おそらく、「体裁が悪い」などの意が転じて「下品だ」の意になったのであろう。
さらに現代語にも出てくる「はした金」にしても「はした=中途半端」から出てきた言葉なのだろうが、今では「わずかなお金」の意で使用しているので、元々の意とは聊かずれてしまってきているのであろう。
やはり、言葉というのは変化するものなのである。
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