The Outfit(ジ・アウトフィット)という映画を観た。
この映画はマフィアのごたごたに巻き込まれる仕立て屋の話で、仕立て屋の店内のみを舞台に繰り広げられる駆け引きと探り合いの会話劇である。
映画の解説には次のようにある。
名優マーク・ライランスが職人気質の仕立屋を真に迫る凄みで熱演!紳士服の仕立屋と悪辣な犯罪組織が皮肉にもクロスする運命の欺き合いの末路。
そして映画タイトルの「アウトフィット」とは衣装の意だが、1920年代の禁酒法時代以前から存在していたと言われているアメリカ、イリノイ州シカゴに本拠を置き、シカゴを単独のファミリーで支配していた別名、サウスサイド・ギャングと呼ばれたマフィア組織のことでなのだそうだ。
仕立屋を舞台にしたタイトルは、この二つの「アウトフィット」をかけているということである。
前にも書いたが、舞台演劇のように主人公の仕立て屋の店内だけで繰り広げられるドラマであるが、場面が変わらない退屈さなどは無く、あっという間に映画が終わってしまったのは、それだけ優れた映画だからなのであろう。
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