昨日のテレビ番組で、ベートーヴェンの交響曲第九番ニ短調作品125『合唱』について特集していた。
いつも思うのだが、「第九」の面白さ(というか妙なところ)は、合唱が始まるまでの約一時間、合唱を歌う歌手たちはじっと待機しているところである。
よくも一時間我慢できるなあと、感心してしまう。
ところで、年末に何故「第九」なのかということをチョイと調べてみた。
これには諸説あるそうだが、次の二つの説が有力なのだそうだ。
日本で年末の「第九」が定着した由来は諸説ありるが、有力なのは以下の2説でである。(1)1943年12月に上野奏楽堂で行われた学徒壮行音楽会で「第九」が演奏されたことに由来するとする説
学徒出陣で卒業を12月に繰り上げた学生たちの壮行会で「第九」の『歓喜の歌』が演奏されました。戦後、生還した学生たちが再び12月に「第九」を演奏し、帰らぬ仲間たちを追悼したという。
(2)戦後の貧しかったオーケストラが年末のボーナス獲得のために「第九」を演奏したことに由来するとする説
人気曲「第九」をやればお客が入る、アマチュア・コーラスならばコストを抑えられるし、チケットもメンバーがさばいてくれる、と良いことずくめ。
おそらくは(1)と(2)の両方の理由と、「第九」が醸し出す崇高にして華麗な雰囲気が師走に日本人が寄せる感情に合致したことで「年末=第九」の図式が定着したものと思われる。
ふーん、そういうことかあ。
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