水曜日のブログで正岡子規の「獺祭書屋」のことに触れたのであるが、今日は正岡子規の「子規」について触れたい。
そもそも、子規の本名は常規であるはずだ、それが何故子規に。
「子規」とは「時鳥(ほととぎす)」の異称である。
子規の句で「卯の花の散るまで鳴くか子規(ほととぎす)」がある。
明治二十二年五月九日、子規は突然喀血した。
次の日も、夜遅く帰宅してまた喀血した。
喀血したのは十一時頃であったが、それから一時頃まで「時鳥ほととぎす)」という題で俳句、四・五十句を作った。
そのうちのひとつが上の句でもある。
子規は、くちばしが赤いため、「鳴いて血を吐く時鳥」と言われる「時鳥」を自分に重ね、「時鳥の異称「子規」を自分の名としたのであった。
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