今、三年生に教えている教材が「和泉式部日記」であるのだが、その中に「あだあだし」という形容詞が出てくる。
意味は「不誠実」とか「浮気である」など。
もともとは形容動詞「あだなり」の語幹「あだ」が重なって形容詞になった言葉であるが、「あだなり」の語源は不明である。
何れにしても「あだなり」は、「あだこと(徒事・徒言)」から派生しており、「徒事」の意味は「ちょっとした戯れ事」であり、「色事・情事」である。
ちなみに、「あだごころ」は浮気な心であるが、逆に誠実な心のことを「まめごころ」と言う。
「あだ(浮気)」と「まめ(誠実)」は、対なのである。
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